12月は儲け月
12月は、毎年相場が強くなりやすい月ですので、株式投資としては儲け月として有名な月です(ただし、主力株は餅つき相場になりやすい傾向も)。年末にかけて上昇しやすい傾向がある月です。当ページでは、12月を上旬・中旬・下旬に分けて相場の傾向や特徴を記述しますので、アノマリー(根拠はないが比較的当たりやすいとされる経験則)などもチェックした上で投資の参考にしてください。
12月上旬
- 12月上旬は、11月のヘッジファンドの決算が通過し、新年度入りとなるので需給面で資金流入が期待されます。ただし、近年はヘッジファンドの決算は11月にあまりなく、1月や12月の方が多い傾向があるので、影響は限定的も?
- 日本では3月と9月にレパトリエーション(レパトリ)が出やすいですが、米国では11月、12月に出やすい傾向があります。
12月中旬
- 四季報発売。第2四半期決算(中間決算)の内容が四季報に載るので、進捗が良い新興銘柄の仕込み時となりやすいです。1-3月は低位株や小型株、低PER株が上昇しやすい。
- 例年、12月のメジャーSQ通過後は、国内外の機関投資家の商いは一巡し、クリスマス休暇入りとなります。商いが細りやすくなるので、政策などのテーマ関連や中型株や小型株が物色されやすい傾向がありますので、個人投資家の動きが目立ちやすくなります。ただし、相場が大きく動く局面では、クリスマス休暇なしに取引することが多いです。
- 通常であれば、メジャーSQ後は年末まで底堅い展開になるのが毎年の通例です。また、外国人投資家が休みに入れば、為替が一方通行になりやすい傾向もあります。
- 外国人投資家は概ね20日にはクリスマス休暇入りとなります。戻ってくるのは、クリスマス明けの26日前後。ただし、実際、本当に休むのは1日ぐらいです。本当に長く休むのは夏です。
12月下旬
- 12月20日から相場が強くなるアノマリーがあります。年末、相場は強く推移しやすくなる傾向があります。物色としては個別の中・小型株が中心となりやすいです。
- 12月後半から年始は個人投資家主体の相場となりやすいので、新興株が上がりやすい傾向があり、IPOもこの時期は上がりやすい傾向があります。主力株より小型株狙いが有効か?
- 米国の株式市場では、サンタクロースラリーが起こりやすい。
- 米国市場は、クリスマスイブは短縮取引(取引時間が短い)。25日は欧米がクリスマス休み。投資家は26日に戻ってきやすい。
- 建設株や不動産株は1月に上がりやすい傾向があるので、仕込み時となる傾向もあります。
- 12月の権利落ち日から新年度相場入り。
- 年末は勝率がいい傾向があります。勝率がいい日は年に9日しかありませんが、そのうち年末に3日集中してます。26、28,29日がその日となっています。
- 大納会の勝率は五分五分の傾向。年末年始に連休が長いと手仕舞い売りが膨らむことも?
- 大発会は高く始まるのが市場のお約束になっています。これは、ご祝儀相場(年明けお祝いムード)や大納会の手仕舞い売りの反動による買いによる影響とされてます。ただし、大発会当日に下がる場合もあり、大発会が安い年は相場が荒れやすい、と言われています。
- 米国には正月の三が日はありません。1月1日は休みですが、2日から取引が始まります。海外市況によっては日本は年末年始をまたぐとV字で反転することもありますので注意が必要です。
掉尾の一振
掉尾の一振(とうびのいっしん)とは、日本の株式市場は年末の最終売買日である大納会に向けて株価が上昇しやすいというアノマリーのことです。掉尾の一振は、概ね最終営業日前の5営業日(大納会含む)の間に起こりやすく、年末が株高となる確率は7割程度とされており、比較的当たりやすいアノマリーとして知られています。節税対策のために含み損を抱えた株式を売却するといった売り圧力が年末に減る 、新年相場への期待による買いが増える、期末のドレッシング買い(お化粧買い)が入る、などの理由があるとされています。
動画で解説ーYouTubeー
時期ごとの相場
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