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[動画で解説] トレンド系指標が有効な相場とは(1から学ぶテクニカル指標)

テクニカル指標は数多くの種類がありますが、大別するとトレンド系指標とオシレーター系指標の2つに分けることができ、トレンド系指標とオシレーター系指標の補完として出来高系指標を用いるのが一般的です(ここでは、補完として使う出来高系指標の話は省きます)。
テクニカル指標は、価格の値動きに合わせて売買シグナルを出してくれますが、それぞれのテクニカル指標は万能ではなく、機能する相場と機能しない相場があります。つまり、トレンド系指標が機能しやすい相場と、オシレーター系指標が機能しやすい相場があります。そのため、それぞれのテクニカル指標が得意とする相場に合わせて使い分ける必要があります。
あるテクニカル指標を使ったけれど「だまし」ばかりだった、という場合は、その時の相場に合わないテクニカル指標を使っていた可能性が高いです。
例えば、オシレーター系指標の代表格であるRSIを使って、価格が下落した時にRSIが買いシグナルを出したので買ったのに、さらに価格が下がって損失が出てしまった、といった場合です。オシレーター系指標は、振れ幅が大きく緩やかに上昇・下降している局面や、相場が揉み合って横ばいで推移している局面では強いですが、振れ幅が小さく急激に上昇・下降している局面は弱い指標ですので、恐らくオシレーター系指標が弱い局面でRSIを使っていたか、トレンド系指標が機能しやすい相場になっていた可能性が考えられます。
ゆえに、テクニカル指標を使う場合は、それぞれのテクニカル指標が得意とする相場を知っておく必要がありますので、ここでは、トレンド系指標が得意な(有効な)相場を紹介します。
トレンド系指標が得意な(有効な)相場
トレンド系指標は、次のような局面が得意です。
- 振れ幅が小さく緩やかに上昇・下降している局面
- 振れ幅が小さく急激に上昇・下降している局面
- 振れ幅が大きく急激に上昇・下降している局面(オシレーター系指標を併用する)
トレンド系指標は、ある期間の価格の上げ幅(下げ幅)・上げている期間(下げている期間)・高値更新(安値更新)等をもとに計算を行い、トレンドを判断する指標です。トレンド系指標の多くは、小さな価格の振れは許容して、トレンドの方向(上か下か)だけを表すようになっています。価格が上昇トレンドであると判断した場合は買いシグナルを、下降トレンドであると判断した場合は売りシグナルを出します。価格の上昇・下降の後を追うようにトレンド系指標の値も上下し、売買タイミングを表します。
ゆえに、振れ幅が小さく緩やか・または急激に上昇・下降している局面が得意です。振れ幅が大きく急激に上昇・下降している局面もトレンドがハッキリしやすいので得意ですが、振れ幅が大きい相場の場合は、オシレーター系指標が得意ですので、この場合はオシレーター系指標を併用した方がいいです。
一方で、トレンド系指標は、ある程度、反対方向に価格が振れないと反転のシグナルが出ないので、振れ幅が大きく緩やかに上昇・下降している局面は、だましが頻発して弱いです。