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振れ幅が小さい相場の特徴と見方・テクニカル指標の選択(1から学ぶテクニカル指標)

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チェックポイント

価格は波のように上下して動きますが、その振れ幅には大きなものと小さなものがあります。それぞれ意味が異なりますので、ここでは振れ幅が小さい相場の特徴と見方について解説します。以後考えられる3つのパターンについても紹介していますので、しっかりチェックしてください。ごくごく普通の相場の見方を紹介していますので、特に初心者の方はしっかり覚えてください。テクニカル指標は、相場に応じて使い分ける必要がありますし、相場の見方を知っているのと知っていないのとでは、トレードの質が俄然変わってきますので、しっかり押さえておきましょう。

「1から学ぶテクニカル指標」とは?
価格の動きに合わせて買いシグナルや売りシグナルを出してくれるテクニカル指標を1から順に学んでいける解説記事です(動画解説もあります)。

動画で解説ーYouTubeー

[動画で解説] 振れ幅が小さい相場の特徴と見方・テクニカル指標の選択(1から学ぶテクニカル指標)

価格の動きの特徴

価格(株価など)の動きには、いくつかの特徴があります。
なかでも、価格は上昇している時も下降している時も、ボックス相場(レンジ相場)のように横ばいの時も、波のように上下しながら動くのは大きな特徴です。価格がなぜ波のように上下ジグザグに動くのかの解説は「価格はなぜ波のように上下ジグザグに動く?上値を試す・下値を試す意味」を参照してください。

さて、そういった価格の上下の波は、振れ幅が大きいものと振れ幅が小さいものがあります。それぞれ意味が異なりますので、ここでは「振れ幅が小さい」場合の相場について紹介します。

「振れ幅が小さい」とは、価格が上昇する時も、下降する時も、横ばいの時も、上げ幅&下げ幅がともに小さい場合ということです。

例えば、上昇局面であれば、上値と下値を切り上げて推移しているものの、上値を抜いた後の上げ幅が小さく、その後の下げ幅も小さい場合です。下降局面であればその逆で、下値を割った後の下げ幅が小さく、その後の上げ幅も小さい場合です。横ばい局面であればレンジの幅が小さい場合です。

こういった「振れ幅が小さい」相場は、例えば、上昇局面の場合で考えると基本的には儲けにくいです。値幅が出ませんので、安値で仕込んでいたとしても利益を得にくい相場と言えます。

振れ幅が小さい相場の見方

振れ幅が小さい相場になった場合、以後考えられるパターンは、大きくは3つに分けれます。

  • 1つめは、振れ幅が小さい相場が長く続くパターンです。
    例えば、振れ幅が小さい上昇局面であれば、それが長く続くパターンです。ただ、振れ幅が小さい上昇が長く続いても、時間がかかる割には利益が出ません。投資効率が悪く投資家はあまり儲かっていません。ゆえに、投資効率のいい銘柄に乗り換えたいという心理が潜在的にあるため、振れ幅が小さい相場が長く続いて本格的な上昇に結びつかなかった場合、手仕舞いの動きが出ると価格は大きく下がりやすくなります(振れ幅が小さい下降局面はこれと逆のことが言えます)。
  • 2つめは、振れ幅が小さい相場に勢いがつくパターンです。
    例えば、振れ幅が小さい上昇局面であれば、振れ幅が小さい上昇から振れ幅が大きい相場に移行するパターンです。つまり本格的な上昇に移行するパターンです。この場合、振れ幅の小さい相場は比較的早期に終わり、すぐに振れ幅の大きい相場に移行しやすいです。これは、それまで大きな上値メドがあった銘柄や不安心理が一気に払拭された銘柄で起こりやすいです。上値を大きく上回る展開が起こって、投資家の注目が集まり、上昇に勢いがついて価格の上昇へとつながりやすいです(振れ幅が小さい下降局面はこれと逆のことが言えます)。
  • 3つめは、上下どちらかに大きく振れるパターンです。
    これは、振れ幅が小さい横ばいの場合、つまり、レンジの幅が小さいボックス相場(レンジ相場)の場合のことですが、レンジの幅が小さい相場は、基本的には長くは続かないです。というのも、レンジの幅が大きければ、投資家はそのレンジの中で逆張りをしていれば利益を得やすいですが、レンジの幅が小さければ利益を得にくいので、早い段階でそのレンジをブレイクアウトして上下どちらかに動意づきやすくなります。
    一方で、レンジの幅が小さい相場が長く続く場合もありますが、それは単に人気のない銘柄である可能性が高いです。

テクニカル指標の選択

振れ幅が小さい上昇・下降の場合、テクニカル指標はトレンド系指標を使うのがメインになります。というのも、振れ幅が小さい上昇・下降は、それだけ方向性がハッキリ出ますので、トレンド系指標のシグナルに従っていればトレンドに乗れやすく、振れ幅が小さい相場に勢いがつくパターンになった場合も取りやすく、振れ幅を測定するオシレーター系指標より有効に働きやすいです。ただし、振れ幅が小さい相場が長期化すれば、その後の反転が大きなものとなるため、長引いてる場合は、例えばトレンド系指標の代表格である移動平均線を見て、価格が短期の移動平均線を割ってきた場合などを目安に手仕舞いを考えるといった対応が妥当だと思います。

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