価格の動きの特徴
価格(株価など)の動きには、いくつかの特徴があります。
なかでも、価格は上昇している時も下降している時も、ボックス相場(レンジ相場)のように横ばいの時も、波のように上下しながら動くのは大きな特徴ですが、それにはどのような意味があるのでしょうか?
なぜ波のように上下ジグザグに動く?
価格が波のように上下しながら動くのは、この水準だったら高いのではないか、この水準だったら安いのではないか、という投資家の疑心暗鬼を表しています。価格の上昇がある水準で抑えられたとすれば、その水準は多くの投資家が高いのではないかと思った水準であることを表し、価格の下降がある水準で止まったとすれば、その水準は多くの投資家が安いのではないかと思った水準であることを表しています。言い方を変えれば、その水準は上下ともに投資家が「危ないかも・・・」と思った「不安」を表した水準とも言えます。一方で、その不安が払拭されれば、払拭された方向へ価格は動きやすくなります。
つまり、価格は上昇する時も、下降する時も、横ばいの時も、上値や下値を試しながら推移しています。例えば、上値を試して上値の不安が払拭されて上値が切り上がり、下値を試して不安が払拭されて下値が切り上がっていけば上昇トレンドと判定でき、その逆で上値と下値が切り下がっていけば下降トレンドと判定できます。上値と下値を試しながら同水準で推移していれば横ばいと判定できます。他方、その不安の払拭の度合いによっては、払拭された方向に大きく動き、一方通行のような相場になることもあります。