基礎
MACD(マックディー)とは、オシレーター系に分類されることもあるテクニカル指標ですが、算出の基になっているのは移動平均なので、トレンド系のテクニカル指標として用いられることも多いテクニカル指標です。
MACDの特徴
MACDは、移動平均線より相場に反応する速度が速いので、短期売買で使われることが多いテクニカル指標です。ただし、「だまし」も多いので、他のテクニカル指標と併用するのが一般的です。また、MACDはトレンドの流れに乗れると効果を発揮しますが、トレンドがはっきりしない時は有効でないことが多いです。
MACDの基本的な使い方
MACDは、「MACD」と「シグナル」という2本のラインで構成されます。「MACD」は「早いタイミングで相場に反応するライン」、シグナルは「MACDより遅れて動くライン」です。MACDは、この2本のラインから買いと売りのシグナルと判断し、短期のトレンドを判断します。
- マイナス圏(ゼロラインより下)で、「MACD」が「シグナル」を下から上に抜けた時が買いシグナルとなります。突き抜ける傾きが急であるほどそのトレンドは強く信用度は高くなります。
- プラス圏(ゼロラインより上)で、「MACD」が「シグナル」を上から下に抜けた時が売りシグナルとなります。突き抜ける傾きが急であるほどそのトレンドは強く信用度は高くなります。
MACDで見る買増し・買戻しのポイント
MACDでは、相場のモメンタムを見ることができます(「MACDでモメンタムを見る方法」参照)。ここではそれを踏まえた上で、MACDで見る買増し・買戻しのポイントを解説します。
- MACDの「MACD」は、モメンタムは角度で表されます。角度が急である場合は勢いがあることを示し、「MACD」が横ばいになってきたときは勢いが弱くなってきていることを示します。すなわち、例えばMACDの「MACD」がゼロラインより上で上向きから横ばいになり垂れてきたら上昇の勢いが弱まってきており、上昇の危険信号を示します。ただ、MACDが垂れてきて「シグナル」とデッドクロスしそうになってもまた上向きになって離れる場合があります。そこが相場の反転のポイントになる場合があります。
- 例えば、上昇の勢いが落ちてMACDの「MACD」がゼロラインより上で横ばいになった後に垂れてきて(下向きになって)、「シグナル」とデッドクロスしそうになったものの、再度MACDの「MACD」が上向きになって「シグナル」とデッドクロスせずに上向きに転じた場合は、そこから価格が再度上昇に転じる可能性が高まります。ゆえに、charTradeではそこを買いの買増しのポイント(相場の天井で売りを仕掛けていた場合は売りの買戻しのポイント)としています。
- 一方、下降の場合はこれと逆で、下降の勢いが落ちてMACDの「MACD」がゼロラインより下で横ばいになった後に上向きになっきて、「シグナル」とゴールデンクロスしそうになったものの、再度MACDの「MACD」が下向きになって「シグナル」とゴールデンクロスせずに下向きに転じた場合は、そこから価格が再度下降に転じる可能性が高まります。ゆえに、charTradeではそこを売りの売増しのポイント(相場の底で買いを仕掛けていた場合は買いの利益確定のポイント)としています。
※charTradeは、実際にトレードを仕掛ける場合の条件を設けています。「トレードを仕掛ける際の条件」を参照してください。