基礎
ボックス相場(レンジ相場)とは、一定の範囲内(レンジ)で価格がもみ合っている型のものです。ボックス相場は、レジスタンスラインとサポートラインが水平に近い型になっているのが特徴です。一般的に相場はレンジの中にとどまっていることが多いです。ボックス相場は、買いも売りも材料がない場合に出やすい型です。
ボックス相場(レンジ相場)の仕掛けのタイミング
ボックス相場(レンジ相場)は、揉み合い相場同様に、charTradeでは、ここに仕掛けのタイミングはないとしています。というのも、ボックス相場(レンジ相場)でオシレータ系のテクニカル指標を使ってトレードする方法もありますが、チャート上でボックス相場(レンジ相場)になっていると判断するのに少し時間がかかるのと、ボックス相場(レンジ相場)は、いずれその範囲を上か下へ放れることになりますが、どちらに振れるかわからないからです。下手にボックス相場(レンジ相場)で逆張りで仕掛けると失敗する可能性が高いです。
一方で、このボックス相場(レンジ相場)を上か下へ放れることを「放れ(ブレイクアウト)」と言いますが、一旦相場がボックス相場(レンジ相場)を上放れ、もしくは下放れすると、その方向へトレンドを作りやすい傾向がありますので、charTradeでは価格がボックス相場(レンジ相場)を上放れた所を買いの仕掛けのタイミング、下放れた所を売りの仕掛けのタイミングとしています。
ストップロスの位置
charTradeでは、ボックス相場(レンジ相場)を価格が上放れ、または下放れして仕掛けた場合、ストップロスの位置はボックス相場(レンジ相場)のレンジの反対側の位置としています。
例えば、ボックス相場(レンジ相場)を価格が上放れた時に買いを仕掛けた場合、ストップロスの位置はボックス相場(レンジ相場)のレンジの下限で入れる、といった具合です。下放れて売りで入った場合はレンジの上限となります。
というのも、ボックス相場(レンジ相場)を価格が上放れた後、上昇トレンド入りせず価格が下落し、ボックス相場(レンジ相場)のレンジの下限を割ってくるとなると、テクニカル分析ではボックス相場(レンジ相場)を上へブレイクアウトしたことが「だまし」であったと判定できるため、この位置でストップロスを入れておくのが妥当であるとcharTradeでは判断しています。また、そもそも、ボックス相場(レンジ相場)を価格が上放れ、または下放れしたものの価格が再度ボックス相場(レンジ相場)の位置に戻ってきた時点で「だまし」と判定することもできますので、charTradeでは、ボックス相場(レンジ相場)の位置に戻ってきた所でストップロスを入れておくことも推奨しています。
例えば、上記では「ボックス相場(レンジ相場)を価格が上放れた時に買いを仕掛けた場合、ストップロスの位置はボックス相場(レンジ相場)のレンジの下限で入れる」としていますが、ストップロスの位置は、ボックス相場(レンジ相場)のレンジの上限、またはレンジの中間あたりでもいいとしています。ただ、一時的に価格が大きく振れる場合があるので、レンジの中間あたりが妥当としています。
ボックス相場(レンジ相場)を見分けるのは難しい
charTradeでは、ボックス相場(レンジ相場)中に仕掛けるタイミングはないとしていますが、これはボックス相場(レンジ相場)は見分けるのが難しいためです。過去のチャートを見れば、ボックス相場(レンジ相場)であったということは容易に判定できますが、現時点の相場において今後もボックス相場(レンジ相場)が続いていくと判定することは不可能です。一方、ボックス相場(レンジ相場)からのブレイクアウトはボックス相場(レンジ相場)の期間が長ければ長いほど、信頼できるシグナルとなりますので、charTradeではボックス相場(レンジ相場)からのブレイクアウトを仕掛けのタイミングとしています。
※charTradeは、実際にトレードを仕掛ける場合の条件を設けています。「トレードを仕掛ける際の条件」を参照してください。