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ゴールデンクロス・デッドクロスーだましと信頼度の高い見方ー(1から学ぶテクニカル指標)

チェックポイント

移動平均線を使ったトレンド分析で、最も有名な「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」の解説です。
移動平均線を使ってトレンド分析をする上で、知らない人はいないぐらい有名なものですので、しっかりチェックしてください。ただ、ゴールデンクロスやデッドクロスが必ずしも信用のおける分析方法というわけではありませんので、ここではゴールデンクロスやデッドクロスのだましのパターンや、信頼度の高い見方を把握してください。
「1から学ぶテクニカル指標」とは?
価格の動きに合わせて買いシグナルや売りシグナルを出してくれるテクニカル指標を1から順に学んでいける解説記事です(動画解説もあります)。
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動画で解説ーYouTubeー

[動画で解説] ゴールデンクロス・デッドクロスーだましと信頼度の高い見方ー(1から学ぶテクニカル指標)

移動平均線を使ったトレンド分析では、「ゴールデンクロス」や「デッドクロス」が最も有名です。

ゴールデンクロスとは

ゴールデンクロスとは、下降トレンドにあった価格が上昇し、その価格に追随した期間の短い移動平均線が、期間の長い移動平均線を上抜いた状態のことをいいます。ゴールデンクロスは、上昇トレンドへの転換のシグナルとして広く知られています。

価格が下降トレンドにある場合、価格と移動平均線の位置関係は、一番下に価格、その上に短期線、その上に中期線、一番上に長期線という並びになります。これが反転して上昇トレンドに移行する場合は、まず価格が上昇し、今まで価格とともに下を向いていた短期線を、価格が下から上に抜いてきます。そこから価格が短期線を下回ることなく推移すれば、次は短期線が下向きから上向きに変わります。そこからさらに価格が短期線より上で推移すれば、上向きになった短期線は、まだ価格に反応しきれていない下向きの中期線と交差します。この交差した状態をゴールデンクロスと言います。

たとえば、5日移動平均線(短期線)が、25日移動平均線(中期線)を上抜けば、ゴールデンクロスとなります。これは、25日移動平均線(中期線)と75日移動平均線(長期線)の場合も同じで、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜けば、ゴールデンクロスとなります。短期線と中期線のゴールデンクロスより、中期線と長期線のゴールデンクロスの方が相場転換のシグナルとしての信頼度は上がります。

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デッドクロスとは

デッドクロスとは、上昇トレンドにあった価格が下落し、その価格に追随した期間の短い移動平均線が、期間の長い移動平均線を下抜いた状態のことをいいます。デッドクロスは、下降トレンドへの転換のシグナルとして広く知られています。短期線が中期線を下抜く、または中期線が長期線を下抜く状態をデッドクロスといい、短期線と中期線のデッドクロスより、中期線と長期線のデッドクロスの方が信頼度が高まり、下降トレンドへの転換を、より示唆することになります。

ゴールデンクロスとデッドクロスは、移動平均線を使ったトレンド分析で知らない人はいないぐらい有名なものです。よって、テクニカル分析の際は、ゴールデンクロスとデッドクロスの見方は必ず覚えておきましょう。
ただ、ゴールデンクロスやデッドクロスが、必ずしも信用のできる分析方法であるかと言えばそうではありません。基本的に誰しもが知っていることは、その方向に進まないことも多いです。「だまし」が多いのです。ただ、ゴールデンクロスやデッドクロスは見過ごすことのできないぐらい有名な分析方法ですので、より精度を上げる見方をしていかなくてはなりません。

ゴールデンクロスとデッドクロスのだまし

ゴールデンクロスやデッドクロスは、移動平均線を使ったトレンド分析です。移動平均線は、一定期間の価格(終値)の平均値を線で結んだものなので、移動平均線の動きは、価格の動きに遅行します。よって、移動平均線がトレンド転換する時というのは、それより前に価格はトレンド転換しているのです。このため、相場転換の初動でその株式を仕込んでいた投資家は、ゴールデンクロスした所を売りの急所に、デッドクロスした所を買いの急所にすることがあります。これが「だまし」です。

例えば、既に相場転換の初動で、その株式を大量に仕込めていた投資家は、こう考えます。
ゴールデンクロスが出れば「ゴールデンクロスが出たから上昇トレンドへの転換だ。価格が上がるだろうから買うぞ」という投資家が増えることを知っているので、ここで初動で仕込んでおいた大量の株式を売ろうと考えます。よって、ゴールデンクロスが売りの急所となってしまうことがあるのです。

相場転換の初動や、安値圏で大量の株式を仕込んでいる投資家は、その大量の株式を売りさばくだけの買い需要を欲しています。ゴールデンクロスの出現によって、他の投資家の買い需要が集まれば、そこがその投資家にとってのいい売り場となってしまい、ゴールデンクロスが出たにも関わらず下落する、といったことも多々ありますので、注意が必要です(デッドクロスの場合はこの逆のことが言えます)。

ゴールデンクロスやデッドクロスは、価格にトレンドが完全に出た後で出現するので、相場転換のシグナルが出るのが遅いです。よって、相場転換のシグナルを見るには、ゴールデンクロスやデッドクロスより先に相場転換のシグナルが出るMACDが有効となる場合があります。よって、相場転換のシグナルを見つけるには、ゴールデンクロスやデッドクロスだけで判断するのではなく、MACDなど他のテクニカル指標と合わせて総合的に判断する必要があります。

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信頼度が高いゴールデンクロスとデッドクロス

信頼度が高いゴールデンクロスとは、角度のついた上向きの短期線が上向きの中期線を上抜いた時です(中期線と長期線のゴールデンクロスも同じ理屈が通用します)。デッドクロスもこれと同じ理屈が通用されます。また、期間の短い方の線の角度が急であれば急であるほど、その信頼度は高まることになります。要するに、ゴールデンクロスであれば、短期線が中期線を急角度で上抜けば、より信頼度は上がるということです。逆に、角度がついていないゴールデンクロスやデッドクロスは信頼度が下がりますので注意が必要です。

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