金利の基礎

 

 

金利とは

金利(きんり)とは、預金や資金に対する利子や利息の割合のことです。言い方を変えれば「お金の貸借料(使用料)」で、言わば「お金のレンタル料」です。金利は「年利(年率)」で表されるのが約束事ですので、通常は「年利(年率)」は省かれて表記されます。

金利は、宗教上の理由により金利を取ることを禁止していることもありますが、市場経済にとっては基礎となるものです。金利が誕生した起源は諸説あり、お金は自由にモノを買ったり、飲食に使ったり、サービスを受けたりできるものですが、お金を「貸す」と、お金を貸した側はそのお金を返してもらうまではその自由が奪われますので、金利はその対価として払うものということになり、逆に、お金を借りた側からすると、お金がなければできなかったことができるようになりますので、その対価として金利を払うことになるという説や、お金は将来もらうより今もらった方が価値が高い、すなわち、お金の現在価値は将来価値より高いので、お金を借りる時は、現在と将来の価値の差を埋める金利が払われなければならないという説などがあります。

 

 

金利は需要と供給のバランスによって変動する

金利水準(利率)が決まる要因は様々ありますが、基本的には需要供給のバランスによって決まります。お金を借りたいと思う人が増えると、「お金のレンタル料」である金利は高くなり、お金を借りたいと思う人が減ると、「お金のレンタル料」である金利は低くなります。物の値段と考え方は同じで、人気がある物は、高くても欲しいと思う人が増えるので値段は上がります。需要が供給より多い状態です。逆に、人気(需要)がなければ売れませんので、値段が下がります。需要が供給より少ない状態です。このような需要と供給のバランスによって金利水準が決まるのが、主な金利水準が決まる要因です。

 

金利は、さまざまな分け方(分類)があります。

  • 「金利の水準(利率)の決め方」
  • 「返済までの期間」
  • 「金利水準(利率)が変動するかどうか」
  • 「物価を考慮するかしないか」

大きくは、この4つに分類されます。

 

 

「金利水準(利率)の決め方」による分類

「金利水準(利率)の決め方」による分類というのは、金利水準が市場の需要と供給のバランスによって自由に決まるのか、中央銀行が決めるのか、という分類です。前述のように、市場の需要と供給のバランスによって自由に決まる金利を「自由金利」といい、中央銀行など政府が決める金利を「規制金利」といいます。現在では当然のように思える自由金利ですが、その歴史は比較的浅く、金利が自由に決められるようになるまでは、日本では中央銀行である日本銀行が決定していました。ただ、オイルショック以降、経済成長が鈍化したため、政府は財政難になります。この財政難に対応するため、1975年に国債(国が資金を調達するために発行する借用証書)を大量に発行しましたが、この国債は市場で自由に売買される形をとり、ここから自由金利の市場が誕生し、徐々に自由金利が拡大していきました。この流れから、現在の規制金利は、公的金利のみに適用されています。

 

 

「返済までの期間」による分類

「返済までの期間」による分類というのは、お金を貸し出す期間による分類です。お金を貸し出す期間が1年未満のものにつく金利を「短期金利」、1年以上のものにつく金利を「長期金利」といいます。

 

 

「金利水準(利率)が変動するかどうか」による分類

「金利水準(利率)が変動するかどうか」による分類というのは、お金を貸し出す期間中に、金利水準が変動するかどうかによる分類です。お金を借りてから返すまで、金利水準が変動しないものを「固定金利」、定期的に変動するものを「変動金利」といいます。

 

 

「物価を考慮するかしないか」による分類

「物価を考慮するかしないか」による分類というのは、物価の上下を差し引いた金利かどうかによる分類です。物価の上下を差し引いていない、すなわち、貸し出したお金の額と利息の額による計算上(表面上)の金利を「名目金利」といいます。一方、お金そのものの価値というのは、物価の変動によって変わります。例えば、表面上の金利が高いとしても、物価の上昇率がそれより高ければ、お金そのものの価値が目減りしてしまいます。ゆえに、物価を考慮して見た場合のお金の価値は、表面上の金利ほど高くない、となります。よって、物価を考慮して金利水準を判断することは合理的なのです。この物価の上下を差し引いた金利を「実質金利」といいます。

「実質金利」は、「名目金利」から「物価上昇率」を差し引いて計算されます。



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