金利とは(長期金利・短期金利・政策金利の違い)

 

 

金利とは

金利(きんり)とは、預金や資金に対する利子や利息の割合のことです。言い方を変えれば「お金の貸借料(使用料)」で、言わば「お金のレンタル料」です。

 

※利子(りし)とは、借りたものに対して払うレンタル料、利息(りそく)とは、貸したものに対して貰うレンタル料です。利子と利息は一般的にはこのような意味で使われますが、明確に使い分けられているものでもなく、必ずしもそうというものではありません。借りたものに対して払うレンタル料を「利息」として「利息を払う」と言ったり、貸したものに対して貰うレンタル料を「利子」として「利子を貰う」といった使い方をすることも多いです。「利子」と「利息」は意味に違いはなく、相通じて用いられています。

 

金利は「お金のレンタル料」ですので、お金を借りる期間が長くなれば長くなるほど金利は高くなり、短かくなれば短くなるほど金利は低くなるのが一般的です。借りる期間が長いものを「長期金利」といい、短いものを「短期金利」といいます。もう少し詳しく言うと、1年以上のお金を貸し借りする際に適用される金利を「長期金利」といい、1年未満のお金を貸し借りする際に適用される金利を「短期金利」といいます。

 

 

長期金利とは

長期金利(ちょうききんり)は、長期の資金の需給によって変動します。長期金利が指標としているのは「新発10年国債(国が新規に発行する償還期限が10年の国債)」の「利回り」ですので、長期金利と言えば、一般的にその国の「新発10年国債利回り」のことを指します。すなわち、新発10年国債利回りが低下すれば長期金利は低下し、新発10年国債利回りが上昇すれば長期金利は上昇します。

長期金利は、個人向けの住宅ローンの金利や銀行が企業へ資金を融資する際の金利、財政投融資金利に大きく影響する金利であるため、その動向は経済や景気に大きく影響します。金利が低下すればお金を借りやすくなりますので、個人は住宅購入など大きな買い物をしやすくなりますし、企業はお金を借りて設備投資しやすくなりますので、経済や景気が上向きになることが期待できます。逆に金利が上昇すればお金を借りにくくなりますので、個人は大きな買い物を手控え、企業も設備投資に積極的になれず、経済や景気が下向きになりやすくなります。よって、長期金利の動向は経済や景気に大きな影響を与えるのです。

 

 

短期金利とは

短期金利(たんききんり)とは、1年未満のお金を貸し借りする際に適用される金利ですが、長期金利が長期の資金の需給によって変動するのに対し、短期金利は金融政策をつかさどる中央銀行によって調されています。すなわち、その時点の金融政策の影響を強く受ける金利なのです。日本であれば、日本銀行が「無担保コール翌日物金利」を調節して短期金利を誘導しています。

と少しわかりにくいので、「無担保コール翌日物金利」について解説しておきます。

民間の銀行は、普段あまりお金を持っていません。お金を金庫に置いていても利益が出ませんので、民間の銀行はお客さんに預金してもらったお金を貸し出して運用してます。ですので、大口の出金があった場合などは、お金がないので他の民間の銀行にお金を貸してもらってます。この民間の銀行同士のお金の貸し借りの市場を「コール市場」と言います。

コール市場でお金を貸し借りする際、民間の銀行同士は信用がありますし、概ね1日だけの短い期間の貸し借りですので、コール市場では金利はとりますが担保はとりません。よって、これを「無担保コール翌日物」といい、このお金の貸し借りの際に付く金利を「無担保コール翌日物金利」といいます。この「無担保コール翌日物」に日本銀行が介入して短期金利を誘導しています。

 

 

政策金利とは

政策金利(せいさくきんり)とは、各国の中央銀行が決定する短期の金利誘導水準のことです。政策金利は、市中金利(市場の金利)実体経済にあった水準に誘導するために決める基準金利で、各国の中央銀行が政策金利を決定する会合を開催して決定します。この会合で決定される「中央銀行が誘導したい短期金利水準」を政策金利誘導水準といい、中央銀行はこの水準に誘導すべく資金介入を行って目標の水準に近づけています。

日本の場合は、日本銀行が公開市場操作(オペレーション)によって市場の金利の調整を行っており、「無担保コール翌日物」が日本の政策金利となっています。米国の場合は、FRB(連邦準備制度理事会)が決定する「フェデラル・ファンドレート(FFレート)」が米国の政策金利となっています。すなわち、政策金利とは、短期金利の中心軸となるものです。



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