英国(イギリス)総選挙の注目点(保守党・労働党) 2017年

 

保守党と労働党

保守党(メイ首相)

  • 法人税の引下げ
  • 社会保障費負担増
  • 最低賃金の引き上げ

 

労働党(コービン党首)

  • 高額所得者、大企業への増税
  • 大学授業料無料化
  • 鉄道、郵便の再国有化

 

2017年4月18日、英国のメイ首相が2020年に実施予定だった総選挙を2017年6月8日に前倒して実施し、EU離脱(ブレグジット)の信を問うと表明しました。

 

総選挙を前倒しした背景と理由

メイ首相が進めるEUの単一市場へのアクセスを失うEUからの強硬離脱、いわゆる「ハードブレグジット」の方針には、野党である労働党や北部スコットランド行政府の反発が強く、メイ首相率いる保守党内でも結束の乱れが見られていました。議会の分裂はEU離脱交渉を困難にするため、EU離脱交渉を行うために強力な政権をつくる必要があり、現状で保守党の支持率は野党の労働党の支持率を大幅に上回っているため、このまま総選挙(下院選挙)を行えば保守党が圧勝するとの見方が強く、総選挙を行って保守党が圧勝すればメイ首相がEU離脱交渉のリーダーシップを確保しやすいと見られています。6月8日に総選挙を行って、「国が一つにまとまったところでEU離脱交渉にあたることが最善の策という結論に達した」としています。

 

保守党支持率低下

総選挙を前倒しした当初は上記の通り、保守党圧勝の見方が強かったですが、保守党の「社会保障負担増」を懸念し、直前になって支持率が低下しています。ただ、保守党優勢の見方は以前強く、第一党にはなる公算が高いとされています。解散前の保守党の議席数は330です。今回の総選挙でこれをさらに増やすことが目的であったため、総選挙の結果、第一党になったとしても、議席数が減れば敗北を意味するところが大きくなります。さらに、過半数割れ(下院は650議席あるので過半数割れは325議席に達しなかった場合)となればEU離脱戦略にも影響があるとされています。

 

労働党が勝ったら?

総選挙の結果、労働党が勝ったらどうなるでしょうか?
労働党が勝ったとしても、労働党は国民投票の結果を尊重してEU離脱はやめない方針です。ただし、離脱の仕方が保守党とは異なります。保守党が「ハードブレグジット」であるのに対し、労働党は「ソフトブレグジット」にすると表明しています。ただ、ソフトブレグジットならEUのルールに従うことになり、EUから離脱するメリットはあまりないとされています。また、労働党が総選挙で勝ったとしても過半数を取れなければ弱い政権になり、政策が混乱する恐れも懸念されています。

 

 

動画で解説

 



 

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