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NYダウ急落、XIVの早期償還、SVXYの急落、その影響

2018年2月2日からの米国株式市場の暴落は、VIX指数系の影響と一部報道されています。報道ベースでの概要は以下です。

2017年は、VIX指数の低下が特徴的でしたが、これによってVIX指数系の先物オプションで売りポジションを持ったり、XIVといったVIX指数の先物指数と逆の値動きをするETN等で儲ける投資家が増えました。

一方、CBOE(シカゴ・オプション取引所)と資本を別にした「CBOEグローバルマーケット」は、VIX指数のデリバティブによって上記のことから手数料収入増。2017年までに7年連続株価が上昇していました。CBOEの2017年下期の収入の1/4は、VIX指数に連動する先物やオプションによるものとされています。

他方、VIX指数の先物のインバース型(逆の値動きをする)の指数(XIV)のETNを発行していたクレディスイスが、2018年2月6日にこのETNを2月21日に償還すると発表。VIX指数の低下で、VIX指数系のデリバティブに売りポジションを持っていた投資家たちは、その発表に慌てふためき、その損失を穴埋めするために利益が出ている米国株を売る動きに出で米国株が急落したとの見方があります(同時にCBOEの株価は大幅下落しました)。また、バークレイズは、この関連で、少なくとも2250億ドルの株売りが出るとしていますし、XIVやの類似のSVXYと呼ばれる金融商品には、2兆ドル程度の資金が入っていたとの報道もあります。実際にどの程度影響がでるか測れませんし、現在の報道からすると規模が大きいので、注意が必要です。

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