逆イールドになった場合の株価と景気・経済への影響

 

 

逆イールドとは

逆イールド(ぎゃくいーるど)とは、短期金利長期金利を上回り、イールドカーブが右下がりの曲線を描いている状態のことです。

イールドカーブとは、残存期間(残存年数)が異なる債券利回りの変化を縦軸に利回り、横軸に残存期間の座標をとってグラフ化したものです。イールドカーブ(利回り曲線)は、残存期間が短い国債と長い国債の利回り(金利)をグラフ化して、短期金利と長期金利の関係性を把握する時に利用されることが多く、国債への投資の指標として、また将来の景気金融政策を予測する指標として利用されます。

 

 

 

逆イールドは景気後退の予兆?

イールドカーブが逆イールドを描いていれば、市場が将来的な金利下落を見込んでいるとされ、景気後退の予兆として見られます。

 

逆イールドで景気加速?株価上昇?傾向は?

逆イールドは、上記のように景気後退の予兆とされており、株価下落要因と見られることが多いですが、これまでの傾向から一概にそうではありません。

逆イールドになり、想定通りに景気が後退し、FRB(連邦準備制度理事会)利下げをする必要がある状態であれば株価下落要因となりますが、他方で、逆イールドの初期は景気が加速しやすい傾向もあります。景気が加速し、経済がよく、FRB利上げを継続する状態であれば、株価は逆イールドであっても経済情勢の長期的な強さを織り込む形で上昇する傾向があります。

これまで、1970年以降、イールドカーブが逆イールドの状態になったのは5回ありますが、そのうち、景気が加速し、経済がよく、FRBが利上げを継続する状態であったのは4回でした。その4回とも株価は上昇しています(S&P500種株価指数(S&P500))。数年上昇したこともあるため、一概に景気後退の予兆・株価下落要因と捉えず、経済情勢・景気・金融政策を見ながら判断した方がいいでしょう。