経常収支と為替相場の関係(経常収支の黒字は円高ドル安、赤字は円安ドル高要因)

 

 

経常収支とは

経常収支とは、モノ(商品)やサービスの収支のことで、金融収支(金融資産にかかる居住者と非居住者間で、債権債務の移動を伴う取引の収支)に計上される取引以外の全ての取引の収支です。経常収支は、貿易・サービス収支と第一次所得収支、第二次所得収支の合計となります。

  • 貿易・サービス収支とは、貿易収支とサービス収支の合計です。貿易収支とは、モノの輸出入の収支で、サービス収支とは、サービス取引の収支です。
  • 第一次所得収支とは、対外金融債権・債務から生じる利子・配当金等の収支のことです。
  • 第二次所得収支とは、居住者と非居住者間で行われる対価を伴わない資産の提供に係る収支のことです。

 

 

経常収支の見方

経常収支は、簡潔に言うとモノやサービス、投資収益、資産の提供などの収支の合計ですので、海外とのモノやサービスのお金の流れを示したものです。海外とのモノやサービスのお金の流れは為替相場に影響してきますので、為替相場を見る場合は、経常収支の動向も見ておく必要があります。

 

 

経常収支の黒字は円高ドル安要因、赤字は円安ドル高要因

例えば、日本から米国への輸出が増えると経常収支(貿易収支)の黒字の拡大要因となります。日本の企業は、米国に商品を売って、その代金は米ドルで受け取ることになりますが、日本の企業は、借入金を返済したり、従業員に給料を払ったり、株主還元するために、これを日本に戻そうとします。その際、米ドルを円に交換することになります。米ドルを売って(ドル売り)、円を買う(円買い)という行為を行いますので、経常収支の黒字が拡大すれば、それだけドル売り円買いの圧力が強まり、ドル/円の為替レートは円高ドル安に振れやすくなります。つまり、経常収支の黒字が拡大すれば自国通貨高の要因となり、赤字が拡大すれば自国通貨安の要因となります。



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