冒頭
同盟国は米国が再び先導役を務める国だと認識するようになり、敵味方に関わらず世界中の国々が米国を強く誇り高く自由な国だと感じるようになる。長い間、米国は職と富が海外へ流出し、国内の中間所得者層が縮小した。米国は自国民のことを最優先に考えなくてはいけない。それが米国を偉大な国にする唯一の方法だ。
雇用について
大統領就任後、多数の企業が米国での投資と雇用創出を約束した。納税者の負担を軽くするため、新型戦闘機を値下げした。軍事や必須部門以外での政府の新規雇用を凍結した。雇用拡大の邪魔をする規制の撤廃を進める。
不法移民規制について
メキシコ国境の壁建設は近いうちに着手する。犯罪と麻薬の流入を止め海外からのテロリスト流入も阻止する。新しい入国審査の仕組みづくりに今取り組んでいる。
ISについて
IS(過激派組織「イスラム国」)撲滅の計画を立てるよう国防総省に指示した。イスラム教の国も含め、同盟国と協力して撲滅に取り組む。
TPP
米国から職を奪うTPP(環太平洋経済連携協定)から脱退した。
税制改革
歴史的な税制改革にも取り組む。法人税を下げて中間所得者層向けに大規模な減税を実施する。
通商
米国の企業と労働者のために公平な機会をつくる。現在、多くの国が米国からの輸出品に高い関税や税金を課しているが、我々はほとんど何も課していない。これを変えることを要求する。自由貿易を強く信じるが公正な貿易でなければならない。
インフラ投資
議会に公的資金と民間資金の両方による1兆ドルのインフラ投資を生み出す法案の成立を求める。「米国製品を買い米国人を雇う」原則がこの努力を導く指針となる。
オバマケア
オバマケア(医療保険制度改革法)の撤廃と代替策を議会に求める。
教育法案
経済的に恵まれない子どもたちが学校を選べるよう資金を拠出する教育法案の成立を求める。
犯罪
暴力のサイクルを止めるために司法機関と協力し、警察官や犯罪の犠牲者を支援が必要。国土安全保障省に不法移民による犯罪の犠牲者を支援する局を新設するよう命じた。
国防費
米軍を再建し国防費の強制削減措置を撤廃し、史上最大規模の国防支出増額を求める予算を議会に送る。
安全保障
NATO(北大西洋条約機構)を強く支持する。しかし、パートナーも財政的負担を負う必要がある。NATOでも中東でも太平洋地域でもパートナーたちには公平なコスト負担を求める。米国は利益が一致すれば新たなパートナーシップを築くことを望んでいる。我々は戦争や紛争ではなく調和と安定を望んでいる。
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