4月相場の特徴

 

平均的に4月は天井をつけやすい


日本の株式市場は、ここ13年の平均では4月に株価が天井をつけやすい傾向があります。アノマリー(根拠はないが比較的当たりやすい経験則のこと)的には4月上旬に天井をつけて調整入り。本決算発表があって、ゴールデンウイーク、セルインメイ入りするのが確率的に高い傾向があります。4月はニューマネーが入ってきやすく国内が買い主体になりやすい、期待値からも一番上がりやすいのは4月上旬の傾向があります(ただしそこが天井ともなりやすいので注意)。

 

セルインメイは起こる?起こらない?見分け方は?


セルインメイ(Sell in May)とは、米国の株式市場のアノマリーの一つで、「5月に株を売って9月半ばまで相場から離れた方がいい」という格言です。 米国の株式市場は、5月から8~9月にかけて株価が下がりやすく、9月半ばあたりから上昇しやすい傾向があります。これは、5月かヘッジファンド決算が集中し、米国の経済指標も季節要因で弱く出やすく、夏場は欧米で夏季休暇を取る投資家が多くなり相場が閑散となりやすいこと等から5月から株価が下がりやすい要因とされていますが、どれも根拠としては乏しいとされています。

セルインメイは、4月や5月に積み増した買いの利益を確定して逃げてしまおうとする動きです。ゆえに、3月末や4月、5月に買いが入っていなければセルインメイは起こりにくい可能性があります。また、1・2・3月に株価が強かった場合は、セルインメイが4月に前倒しになることもありますので注意が必要です。

 

日本市場の平均的な動き


日本市場では、5-10月まで下落し、9-10月で切り返して10-4月まで上昇するのが平均的な動きです。
これは、本決算発表(4月末から5月上旬)が終了して材料出尽くしになる点や、ゴールデンウィークに為替取引の参加者減少などで為替レートが一方通行に変化しやすい点、海外のヘッジファンドの決算前の反対売買が増える点などが原因と考えられることが多いです。

 

本決算発表前と発表後の株価の傾向


本決算発表前に今期の業績の上方修正が出て、本決算で来期の予想が発表された段階で保守的な見通しだと、ゴールデンウイークごろから地合いが崩れやすくなります。日本の企業は基本的に保守的なのでそういった動きになりやすい傾向があります。決算発表では、その企業のEPS予想PERを確認するのが一般的です。それで予想株価がわかります。PERは市場に流入するお金の量とGDPの伸び率、将来の収益力によって適切なPERの水準は変わります。来年度への成長の期待があれば、PERの持続的な上昇は許容されやすくなります。

 

代行返上に注意(代行返上の売りとその見極め方)


代行返上(だいこうへんじょう)とは、厚生年金基金が国が運営する国民年金の積立金と支給義務を国へ返上することです。厚生年金基金が確定給付企業年金へ移行すれば、厚生年金基金は解散(または消滅)したものとみなされて代行部分の支給義務がなくなり、最低責任準備金相当額を国に納付することになります。

代行返上によって、信託銀行の年金基金がGPIFに移ることになります。その際、株の現金化によって株が売られます。大きな売りであれば株価への影響が大きくなるため、通常は影響が出にくくするように静かに売られますが、市場の商いが少ない場合は、その売りの影響が大きくなることがありますので注意が必要です(GPIFに現金が移れば株は上昇します)。

代行返上は概ね4月の第3週あたりがピークとなりやすいので注意が必要です。

年金が運用する銘柄は大型株となるので、この時期は大型株(トップ30程度)の動向を注視し、代行返上の売りが入っているかそれが終わったかを判断するのが見極めるポイントとなります。また、代行返上が出て、その売りが大きい場合は、株価が下落しているのに日経VIが上がらない場合があるので、それも見極めるポイントの一つとなります。

 

中国の社債償還に注意!


3月4月は中国の社債償還が多い月です。デフォルトしないかどうか注意して見ておく必要があります。

 

4月上旬


  • 日本は新年度入り。
  • 4月1日は、3月31日(3月の最終営業日)のドレッシング買いの上乗せ分下落します。ただし、近年はドレッシング買いの傾向はないので、影響は考えなくていいかも。
  • 日銀短観が公表されます。
  • 4月上旬が株価の天井となりやすい傾向があるので売買には細心の注意を。
  • 新年度入りで株価が大幅下落となった場合、不安心理が働き波乱が起こりやすい傾向があります。日銀短観で予想以下の内容だった場合などは注意が必要です。
  • 小売の決算スタート。
  • 米国は季節調整の歪みで、春から夏に経済指標が悪化しやすいので注意が必要です。
  • 米国は、4月中旬の確定申告の期限まで売られやすい傾向があるので注意が必要です。

 

4月中旬


  • 米国の決算スタート。米国の企業は年末にかけて業績急改善を見越しているので、第1四半期決算はあまりいい数字が出ないことが多いです。期待値も少ないため、イレギュラーな相場展開とはなりにくい傾向があります。ただし、米国の決算は事前予想と結果が大きく変わることがよくあるので注意が必要です。
  • 日本の決算がスタート。1-3月に円安に振れていれば企業が業績を上方修正を出しやすくなります。また、決算プレーが起こるため、株価指数は変動しやすい傾向があります。
  • 米国は4月中旬は確定申告の期限。節税目的の年金資金の流入が一巡しやすく、上値の重しとなる可能性があります。

 

4月下旬


  • 日本企業の本決算が本格化。地合いが崩れやすい傾向があるので注意が必要です。
  • ゴールデンウイークは参加者が減少し、ゴールデンウイーク前から商いが閑散になりやすいです。ゴールデンウィークから相場の潮目が変わりやすく、ゴールデンウィークを挟んで公的資金の新規配分が行われ、その買いが出尽くせば下げが出やすくなりますので注意が必要です。また米国のヘッジファンドの決算の影響で売りが出やすくもなりますので注意が必要です。
  • 例年の傾向では、ゴールデンウィークの谷間は高いことが多く、ゴールデンウィーク明けから安い傾向があります。海外で悪材料が出やすい時期ともなりますので注意が必要です。

 

 

時期ごとの相場


 

当ページは、当該の内容について運営者が作成・編集したものです。情報・データは安全性や正確性を保証するものではなく、投資への勧誘を目的としたものでもありません。当サイトの情報を用いて行う一切の行為・損害について一切責任を負いませんので予めご了承ください。